４月に行われた初共演舞台「蘭」の取材会で並ぶ扇治郎（右）と北翔。同作で急接近して結ばれた【拡大】

　昭和を代表する喜劇王・故藤山寛美さんの孫で松竹新喜劇の俳優、藤山扇治郎（３１）と元宝塚歌劇団星組トップスターの女優、北翔海莉（ほくしょう・かいり、３７）が１０日、結婚した。松竹が発表した。

　関西を代表する劇団にゆかりがある６歳差のビッグカップルが誕生だ。

　５月に大阪松竹座、新橋演舞場で上演された舞台「蘭～緒方洪庵　浪華の事件帳～」で初共演で交際に発展した２人は連名でコメントを発表。扇治郎は「彼女の心の綺麗さ、人に対する思いやり、温かな優しさに心奪われ、自分が忘れかけていた事に気づかせてくれました。繊細な感情の持ち主の彼女を一生かけて守りたい」。北翔も「言葉や理屈ではなく、しっくりとくる安心感があり、彼となら喜びも痛みも分かち合い、どんな山も登っていけると思いました」と絶賛した。

　所属事務所などによると、挙式・披露宴は未定で、同居はこれから。北翔は妊娠しておらず、今後も仕事を続ける。関係者によると、扇治郎と北翔は舞台公演中から仲がよく、舞台で先輩の北翔が何かと扇治郎の世話を焼いていたようだ。

　扇治郎は子役出身で、２０１３年に入団した松竹新喜劇のホープ。ＮＨＫ連続テレビ小説「まんぷく」に出演し、安藤サクラ（３２）扮するヒロインを慕い、缶詰めを贈り続けるホテルの料理人役で話題になった。

　北翔は宝塚の実力派トップとして名を馳せ、１６年に退団後は舞台で活躍している。