自分のセクシャリティが分からない人へ

※当サイトで“セクシュアリティ”ではなく“セクシャリティ”と表記しているのは、その方が口語に近くて読み易いからです。

※私は専門家ではないので正確な知識は持っておりません。参考程度にご覧ください。


さて、皆様はセクシャリティをいくつご存知でしょうか?


この記事に辿り着いた方の認知度が100%に近いであろうLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の他にも、多数のセクシャリティが存在します。

まずはセクシャリティを一覧に纏めてくださっている記事をご覧ください。

↓↓↓セクシャリティAtoZ

http://www.85-n.net/blog/sexuality-atoz/

このようにセクシャリティは膨大ですが、比較的に認知度が高いのはビアン、ゲイ、バイ、パン、アセク、クィア、ポリ、X、トランス辺りでしょうか…(私と関わる人間がサンプルのため、浮世離れした推測かもしれません)

膨大なセクシャリティの中で、一般的に知られているのは僅かです。

私はレズビアンと自覚するまで、そして自覚してもそれが“正しいのか”を精査する為に(実際は正しい必要なんてありません)一心不乱に調べていたので、ある程度は知っていますがあまりに膨大で当事者でも知らないセクシャリティは多いです。

一般的に知られている数少ないセクシャリティの、いずれかに自分を当てはめるというのは難しいです。

LGBTしか知らず、「私は女性を性的に見たことはあるけどこれはバイなの…?男性とも恋愛はできるし、レズではないよね…」と考えてしまうのは、レストランで沢山メニューがあるのに1ページ目の前菜の項目しか読んでないくらい勿体ないです。

パンセクシャルかもしれないし、ガイネセクシャルかもしれないし、ヘテロフレキシブルかもしれないし(以下略)、要はセクシャリティの知識がないとセクシャリティを自認することができません。当然のようですが、知識が無い人には知識が必要だということすら知る術が無いのです…!

そして大事なのは“恋愛対象”と“性対象”をまず分けて考えること。

男性とも女性とも恋愛ができる、しかし女性は性対象ではない。
男性も女性も恋愛対象であり性対象だ。
男性を性的には見れず恋愛しかできないが、女性は性対象にしかならない。
男性とも女性とも恋愛したいがどちらにも性的接触は望まない

このように恋愛対象と性対象を分けて考えるとよりセクシャリティを判定できます。

ここで難しいのが、セクシャリティの多くは“恋愛対象”と“性対象”が混合して定義されていること。

○○セクシャル(性的指向について)、○○ロマンティック(恋愛について)という接尾語はあれど、性的指向の中に恋愛という意味合いも含まれている情報が流布している時点で全てが矛盾してしまう気がします。(重ねて言いますが私は専門家ではありません。)

ゆづきは一体何が言いたいんだ…?

「知識を得ることが先だ。そして恋愛対象と性対象を分けて考えてから自分のセクシャリティを見つけるんだ。しかし大抵のセクシャリティは恋愛と性が混合しており、定義が曖昧だ。」

(意味不明ですよね)


自分のセクシャリティを知りたい!とここまで読んでくださった皆様を混乱させてしまったかもしれません。

私が思うに、自分のセクシャリティを知る、決める、というのは「自分って変なのかな…」と悩んでいる人にとって、セクシャリティに名前があるのは心が楽になるかもしれないけど、それだけだということです。

恋愛や性的接触をする上で、また恋愛や性的接触を望まない上で、セクシャリティを知っていたりパートナーに伝えることは大切ですが、それは何も名前で説明する必要は無いんじゃないかと思います。

「レズなの?バイなの?」と聞かれてそもそも答える必要はないし(過去記事の通り、セクシャリティは個人情報だから)

「いや、パンセクシャルだよ」と答えてもいいし、「パンセクシャルだと思うけど女性を好きになる方が多いよ」と答えてもいいし「恋愛経験も性経験もないけど想像するとパンセクシャルだと思う」と答えてもいい。そして「最初はパンセクシャルかもしれないと思ったけど、FtMと男性は恋愛だけで性的接触は求めないんだ」と答えてもいい。

自分のセクシャリティを知ることと、名前を付けることは違うし、私はセクシャリティを知ることは大切だと思います。知りたいならね!

興味がなければ、自分の人生にいらないと思うなら、考えなくていいことです。

私が言いたいのは、

知識を得ることが先だ。

そして恋愛対象と性対象を分けて考えてから自分のセクシャリティを見つけるんだ。

しかし恋愛対象と性対象がかけ離れていたり、条件が多かったり、既存のセクシャリティに当てはまらなければ名前は付けなくていい。

名前が分からなければ言葉で説明すればいい。

ということです。

だから私は女性から「自分のセクシャリティが分からない。男性経験はあるけど望んでいるわけではないし、女性に恋したことはあるけど性的欲求が湧いたことがない。恋愛は男性としたい気がするけど女性と付き合ったことがないから分からない。」というような相談を受けても「それちゃんと分かってるよ!断定できず、名前を付けられないだけで、ちゃんと言葉に出来てるから自分のセクシャリティを分かってるよ!」

と思います。

マイノリティであるという自覚はあるが、セクシャリティが確立していないから自分は中途半端な存在だと思っている方がとても多いです。しかし性別、性的指向、恋愛志向というのは流動的なものなので中途半端なんてことはありません。

浅学とエゴ満載の記事になってしまいましたが、一人でも悩める方の心が軽くなることを願っております。

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コメント1件

誰にも相談できなくて悩んでいたんですが、記事を読んでとても心が軽くなりました。✨
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