Fichier de travail (INPUT) : ./CONTEXTES/espace.txt
Encodage utilisé (INPUT) : UTF-8
Forme recherchée : 家庭|家族|(F|f)am(í|i)lia(s?)
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Ligne n°20 : ... り に 烈しく 、 なかなか 止み そう に も ない 。 屋根 瓦 が 崩れ落ちる 音 、 窓 硝子 の 壊れ 落ちる 音 が 一時 に 四方 に 起る 。 たより ない 自信 は たちまち 裏切ら れ 、 恐怖 心 に- Ligne n°21 : 促さ れ て 前 通り の 工事 中 の 電車 道 へ 飛び出し た 。 隣家 の 誰 れ 彼 れ 、 皆 一様 に 飛び出し て いる 。 が 、 家族 は 一 人 も 出 て い ない 。 道路 から 少し 奥まっ た 住宅 の 方 を
Ligne n°22 : 望む と 、 煙 が 濛々 と 高く 立ち 昇っ て いる 。 さては 火事 か と 突嗟 の さい に 思っ て み た が 、 そう 早く 火 の まわる はず が ない 。 ともかく 変事 が あっ た に 相違 ない 、 家 ...
Ligne n°40 : ... 裏 座敷 と に 少し の 狂い の 来 て おら ぬ の は 、 最も 人 意 を 強う する に 足る 。 ことに 母屋 の 方 は 瓦 が 全部 落ち て 大いに 軽く なっ て いる はず だ 。 この うえ よしや 第 一 回- Ligne n°41 : 以上 の 激震 が 来 て も 、 ここ に さえ おれ ば 安全 だ 、 決して 逃げ出す 必要 は ない と 、 よく よく 家族 の もの に 言い含め た こと で あっ た 。
Ligne n°42 : もともと 自分 の 住宅 は 、 これ も 自分 で 親しく 監督 し て 明治 四 十 年 に 新築 し た もの だ 。 東京 中 の 家 が 七 割 まで 倒れる ほど の 地震 で なけれ ば 、 この 家 は 倒れ ぬ と ...
Ligne n°43 : ... の 自信 を 持っ て い た もの だ 。 しかし 火事 の 場合 に は 何とも 仕方 が ない 。 在来 の 古 土蔵 が 一つ ある けれども 、 それ は 正 可 ( まさか ) の 時 に 保証 は 出来 ぬ 。 そこで- Ligne n°44 : 新た に 書庫 として 石 蔵 を 造っ た 。 これ なら ば 火災 の さい に 一番 安全 だ と は 、 平素 家族 の 者 に 教え て おい た ところ で あっ た 。 その こと が 家族 ら の 頭 に 深く 染み つ
- Ligne n°44 : 新た に 書庫 として 石 蔵 を 造っ た 。 これ なら ば 火災 の さい に 一番 安全 だ と は 、 平素 家族 の 者 に 教え て おい た ところ で あっ た 。 その こと が 家族 ら の 頭 に 深く 染み つ
Ligne n°45 : い て い た ので 、 突嗟 の さい に 一 同相 率い て 飛び込ん だ の で あっ た 。 地震 と 火事 と を 取り違え 、 人間 と 物品 と を 取り違え た の だ 。 それにしても 内部 の ほとんど す ...
Ligne n°100 : ... 町 へ 行っ て みる 。 火事 は 仕合せ に 消し止め られ て 、 せいぜい 三 十 戸 ばかり を 焼い た に 過ぎ なかっ た 。 焼け跡 に は 恨めし げ に 立っ て いる 人達 も かれこれ 見える が- Ligne n°101 : 、 さて 小林 君 の 家族 は おら ぬ 。 小 日向台 町 の 同君 の 親戚 を 尋ね て みる と 、 未亡人 は 三越 から 徒歩 で かなた こ な た と 火 先 を 避け つつ 帰ら れ た が 、 学校 へ 出 た まま
Ligne n°102 : の 子息 の 行衛 が 不明 な ので 、 心配 し て 四谷 へ 縁付い た 姉さん の 所 へ 尋ね て 行か れ た と いう 。 無事 に 避難 し て い て くれれ ば よい が 。 ...
Ligne n°120 : ... 載 し た 避難 者 の 荷車 が いくつ も 並ん で いる 。 坂 を 上っ て 本郷 西片 町 へ 出る と 、 ここ は やはり 台地 の 上 と て 案外 に 被害 が 少い 。 念 の ため に 高橋 勝 君 ( 文部省 図書- Ligne n°121 : 局 嘱託 ) を 訪う て みる と 、 同君 は 蚊帳 の 中 で 高いびき の 態 だ 。 ただし 家族 の 方々 は 庭 に 毛布 を 敷い て 露 宿 の 準備 を し て おら れる 。 東片 町 に 藤井 甚太郎 君 ( 日本
Ligne n°122 : 歴史 地理 学会 幹事 ) を 訪う と 、 これ も すでに 門 を 鎖し て 何 の 音 も し ない 。 お隣 の 萩野 〔 ( 由之 ) 〕 先生 を 驚かす で も ない と その 御 無事 な 外観 を 見 た だけ で 失敬 ...
Ligne n°135 : ... わ の 足袋跣 足 の 妙齢 の 婦人 、 千差万別 いずれ を 見 て も 気の毒 な もの ばかり だ 。- Ligne n°136 : 小林 君 の 子供 は 都合 よく 見付かっ た か と 、 帰り に 再び 寄っ て みる 。 未亡人 は すでに 帰ら れ て 、 親戚 の 家族 や 近所 の 人々 とともに 、 小 日向台 町 の 少し ばかり の
Ligne n°137 : 空地 の 芝生 に 、 戸板 を 出し たり 、 毛布 を 敷い たり し て 、 露 宿し て おら れる 。 子供 は 五 中 の 始業 式 が 終っ た 後 に 、 果して 四谷 の 姉 の 所 へ 遊び に 行っ て 、 そこで 地 ...
Ligne n°139 : ... 宅 へ 帰っ て みる と 、 町内 の 人々 は 一様 に 電車 線路 や 豊島 岡 御 墓所 の 門前 、 護国寺 の 境内 に 露 宿し て いる 。 遠方 の 焼き 出さ れ た 人々 が 、 荷物 を 持ち込ん で ここ- Ligne n°140 : に 避難 し て いる の も 少く ない 。 宅 の 家族 ら も 門前 に 出 て 寝 も やら ず 、 自分 の 帰り を 待っ て いる 。 宅 は 大丈夫 だ と 強いて 促し て 屋内 に 寝かせる 。 しかし 群集心理
Ligne n°141 : は 恐ろしい もの で 、 年下 の 二 人 は 好奇 心 も 手伝っ て 、 どうしても 露 宿し たい と いう 。 すなわち いくつ か の 屏風 を 持ち出し 、 毛布 で 上 を 被う て 夜露 を 防ぐ の 設備 ...
Ligne n°222 : ... 難 者 が 群集 し て いる の で ある 。 この あたり の 米 屋 に 余裕 の 米 の あり そう な はず は ない 。 三男 を 自転車 で 遠方 の 米 屋 へ 走らし て 、 やっと 白米 を 二 升 ばかり 、 麦 を- Ligne n°223 : 三 升 ばかり 手 に 入れる こと が 出来 た 。 これ で 六 人 の 家族 が まず 四 日 ばかり は 支え られる 。 さらに 素麺 ・ 鑵詰 ・
Ligne n°224 : ※(「 飮 の へん + 稻 の つくり 」 、 第 4 水準 2 - 92 - 68 ) ...
Ligne n°230 : ... る 銀行 は 皆 支払 を 停止 し て いる 。 先月 分 の 俸給 を 京都 から 振替 で 送金 し た ので 、 その他 の 分 を 併せ て 五 百 円 だ が 、 払出請 求 書 を 三 十 一 日 に 出し て おい た が 、 こ- Ligne n°231 : れ も とても 当分 は 手 に 入り そう も ない 。 生憎 の 時 に は 生憎 な もの で 、 家族 の 郵便 貯金 通帳 五 冊 は 、 人 の 分 を 預っ て いる の とともに 、 先月 三 十 日 に 通帳 検閲 に 提
Ligne n°232 : 出し て 手もと に ない 。 せっかく 非常 払戻し が 行わ れ て も それ を 引き出す こと が 出来 ぬ 。 あるいは その 通帳 も 貯金 局 の 原簿 とともに 焼け て しまっ て 、 永久 引き 出 ...
Ligne n°264 : ... に 判明 し なかっ た が 、 それ が やっと 今朝 に なっ て ほぼ わかっ た 。 実は 去る 二 日 の 夜 九 時 に なっ て 、 遠く 埼玉 県 なる 妻 の 実家 から 、 二 十 余 里 の 道 を 自転車 で 妻 の- Ligne n°265 : 三 番目 の 弟 が 見舞 に 来 て くれ た の だ 。 それで 埼玉 方面 の 被害 の 比較的 少かっ た こと が 判っ て 一 と 安心 し た ものの 、 深川 なる 妻 の 叔母 の 一 家族 や 、 本所 の 親類 へ
Ligne n°266 : 来 て いる はず の 妻 の 妹 など の 消息 が いっさい 不明 な ので 、 心配 で なら ぬ 。 その 夜 は おそい ので 宅 で 一泊 さ せ て 、 三 日 の 朝 様子 を 見 に 行っ て 貰っ た が 、 日 が 暮れ ...
Ligne n°271 : ... る ところ に 死体 が 横たわっ て いる 。 それ を 通り抜け て 叔母 の 宅 へ 行っ て みる と 、 住宅 その他 は 近所 の すべて の 建物 とともに 、 何 物 を も 残さ ず 焼け て しまっ た 中- Ligne n°272 : に 、 ただ 一つ 奇態 に も 木造 二 階 建 の 事務所 のみ が 無事 に 災 を 免れ て 、 そこ へ 叔母 の 長男 が 来 て い た ので 、 やっと 家族 の 避難 先 が 判り 、 親しく それ を 訪問 し て 帰
Ligne n°273 : っ た の だ と いう 。 初め 深川 の 宅 で は 最初 の 地震 とともに 火 が 諸方 に 起っ た ので 、 類焼 を 覚悟 し て 重要 な 書類 や 家財 を 荷車 四 台 に 満載 し 、 小名木 川筋 に 沿う て 東 ...
Ligne n°274 : ... に 避難 しかけ た の で あっ た 。 おり から 外出 中 の 叔父 も 自宅 を 案じ て 自転車 で 駆けつけ た が 、 火 の 廻り が 案外 に 早く 、 大波 の ご とく に 寄せ 来る 避難 者 の 群れ に 捲- Ligne n°275 : き 込ま れ 、 その 車 も 自転車 も 人 浪 の 間 に 引き 棄て 乗り捨てる 。 その うち に 三男 と 四 男 の 姿 を も 見失っ て 、 残り の 家族 だけ で やっと 身 を おり から 通り かかっ た 舟
Ligne n°276 : に 托し 、 そのまま 今 も その 舟 の 厄介 に なり 、 亀井戸 の 先 の 竪 川 六 ^ ノ 橋 の 畔 に 碇泊 し て いる と の こと で あっ た 。 そして その 見失っ た 二 人 の 子息 の 行衛 は 今 もっ ...
Ligne n°302 : ... 焼け出さ れ た 。 安否 の ほど も 不明 で 、 かれこれ 噂 し ながら も それ を 尋ねる 余裕 だ も なく て 、 空しく 数 日 を 経過 し た の で あっ た が 、 今朝 に なっ て ちょうど 夫人 が- Ligne n°303 : ヒョッコリ 学会 の 事務所 へ 訪れ られ た 。 ちょうど これ と 同じ ころ に 佐渡 から は 宮崎 君 が 家族 の 安否 を 気づかっ て 駆けつけ られ た 。 大阪 から も 兄 なる 人 が 駆け つ
Ligne n°304 : けら れ た 。 一族 一 時 に 同じ 所 に 落ち合っ て 、 互いに 無事 を 祝し あっ た こと で あっ た 。 これ も めでたい 。 ...
Ligne n°305 : ... 夕方 に 次男 同伴 で 護国寺 境内 を 見 て まわる 。 観音堂 前 に 近ごろ 出来 た 名物 燈籠 は 、 一つ 残らず 完全 に 倒れ て いる 。 墓地 の 墓標 が 倒れ たり 、 居 去 ( いざ ) っ た- Ligne n°306 : り し て いる の は 言うまでもない 。 中 に 丸井 圭 次郎 君 の 家族 の 墓 も ある 。 同君 今 は 遠く 台湾 総督 府 に 奉職 し て おら れる が 、 かつて 自分 の 後 を 承け て この 護国寺 境
Ligne n°307 : 内 なる 今 の 豊山 中学校 を 物 に し た 人 だ 。 その 在職 中 夫人 と 二子 と を 同時に 失わ れ て 、 その 三 人 の 霊 が ここ に 宿っ て いる の だ 。 墓標 は 古式 の 五輪 塔 で 、 それ も 御 ...
Ligne n°325 : ... 焼死体 の 横たわっ て いる の は 言うまでもない 。- Ligne n°326 : 六 ^ ノ 橋 ぎわに 仮泊 し た 舟 中 に 避難 中 の 妻 の 叔母 の 家族 を 訪う 。 舟 に は ほか に も 避難 の 一 家族 が あり 、 叔母 の 家族 は わずか に 二 畳 敷 あまり の 所 に 、 苫 を 葺い
- Ligne n°326 : 六 ^ ノ 橋 ぎわに 仮泊 し た 舟 中 に 避難 中 の 妻 の 叔母 の 家族 を 訪う 。 舟 に は ほか に も 避難 の 一 家族 が あり 、 叔母 の 家族 は わずか に 二 畳 敷 あまり の 所 に 、 苫 を 葺い
- Ligne n°326 : 六 ^ ノ 橋 ぎわに 仮泊 し た 舟 中 に 避難 中 の 妻 の 叔母 の 家族 を 訪う 。 舟 に は ほか に も 避難 の 一 家族 が あり 、 叔母 の 家族 は わずか に 二 畳 敷 あまり の 所 に 、 苫 を 葺い
Ligne n°327 : て 女中 とともに 六 人 が 固まっ て いる 訳 だ 。 ほか に 飼犬 が 一 頭 、 跡 を 慕う て 来 て これ は 陸上 に 寝ころん で いる 。 今日 は 焼け跡 の 整理 の ため と あっ て 男子 の 分 は 皆 ...