Fichier de travail (INPUT) : ./CONTEXTES/espace.txt
Encodage utilisé (INPUT) : UTF-8
Forme recherchée : 家庭|家族|(F|f)am(í|i)lia(s?)
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Ligne n°38 : ... れ ば なり 。 近く 有形 の もの について 確か なる 証拠 を 示さ ん に 、 両親 の 身体 に 病 あれ ば その 病毒 は 必ず 子孫 に 遺伝 する を 常 と す 、 人 の 普 ( あま ね ) く 知る 所 に し- Ligne n°39 : て 、 夫婦 の 病 は 家族 百 病 の 根本 なり と いわ ざる を 得 ず 。 有形 の 病毒 に し て 斯 ( かく ) の 如く なれ ば 、 無形 の 徳義 において も また 斯 の 如く なる べき は 、 誠に 睹易
Ligne n°40 : ( み やす ) き 道理 に し て 、 これ に 疑い を 容 ( い ) るる 者 は な かる べし 。 病身 なる 父母 は 健康 なる 児 を 生ま ず 、 不徳 の 家 に は 有徳 なる 子女 を 見 ず 。 有形 無形 その ...
Ligne n°47 : ... 係 は 人生 に 至大 ( しだい ) 至 重 ( しちょう ) の 事 なり 。- Ligne n°48 : 夫婦 家 ( いえ ) に 居 て 親子 ・ 兄弟 姉妹 の 関係 を 生じ 、 その 関係 について 徳義 の 要用 を 感じ 、 家族 おのおの これ を 修め て 一家 の 幸福 いよいよ 円満 いよいよ 楽し
Ligne n°49 : 。 即ち 居 家 ( き ょか ) の 道徳 なれ ども 、 人間 生々 ( せいせい ) の 約束 は 一 家族 に 止 ( とど ) ま ら ず 、 子々孫々 次第に 繁殖 すれ ば 、 その 起源 は 一対 の 夫婦 に 出 ( ...
Ligne n°48 : ... 夫婦 家 ( いえ ) に 居 て 親子 ・ 兄弟 姉妹 の 関係 を 生じ 、 その 関係 について 徳義 の 要用 を 感じ 、 家族 おのおの これ を 修め て 一家 の 幸福 いよいよ 円満 いよいよ 楽し- Ligne n°49 : 。 即ち 居 家 ( き ょか ) の 道徳 なれ ども 、 人間 生々 ( せいせい ) の 約束 は 一 家族 に 止 ( とど ) ま ら ず 、 子々孫々 次第に 繁殖 すれ ば 、 その 起源 は 一対 の 夫婦 に 出 (
Ligne n°50 : い ず ) る と いえ ども 、 幾 百 千 年 を 経 ( ふ ) る の 間 に は 遂に 一 国 一 社会 を 成す に 至る べし 。 既に 社会 を 成す とき は 、 朋友 の 関係 あり 、 老少 の 関係 あり 、 また 社会 ...
Ligne n°53 : ... に 様々 の 関係 ある こと なれ ば 、 その 関係 について 、 それぞれ 守る 所 の 徳義 な かる べから ず 。 即ち 朋友 に 信 と いい 、 長幼 に 序 と いい 、 君臣 または 治者 ・ 被治者 の- Ligne n°54 : 間 に 義 と いう が 如く 、 大切 なる 箇条 あり 。 これ を 人生 戸外 ( こ がい ) の 道徳 と いう 。 即ち 家 の 外 の 道徳 という 義 に し て 、 家族 に 縁 なく 、 広く 社会 の 人 に 交わる
Ligne n°55 : に 要用 なる もの に し て 、 かの 居 家 の 道徳 に 比すれ ば 、 その 働く ところ を 異に する が 故に 、 その 重んずる 所 も また 自 ( おの ) ず から 相 ( あい ) 異 ( こと ) なら ざ ...
Ligne n°57 : ... 例えば 私有 の 権 と いう が 如き は 、 戸外 において 最も 大切 なる 箇条 に し て 、 これ を 犯す もの は 不徳 のみ なら ず 、 冷淡 無情 なる 法律 において も 深く 咎 ( と が ) む- Ligne n°58 : る 所 なれ ども 、 一 歩 を 引い て 家 の 内 に 入れ ば 甚だ 寛 ( ゆる や ) か に し て 、 夫婦 親子 の 間 に 私有 を 争う もの も 少なし 。 家 の 内 に は 情 を 重んじ て 家族 相 互いに 優し
Ligne n°59 : き を 貴 ( たっ と ) ぶ のみ に し て 、 時として 過誤 ( あやまり ) 失策 ( しくじり ) も あり 、 または 礼 を 欠く こと ある も これ を 咎め ず と いえ ども 、 戸外 に あっ て は 過 ...
Ligne n°69 : ... を 含む こと 未だ 足ら ず し て 、 私 徳 の 円満 なる が 如く なら ず という の 意味 を 見る べし 。 され ば 今 、 公徳 の 美 を 求め ん と なら ば 、 先ず 私 徳 を 修め て 人情 を 厚う し 、- Ligne n°70 : 誠意 誠心 を 発達 せしめ 、 以 て 公徳 の 根本 を 固く する の 工 風 ( く ふう ) こそ 最 第 一 ( さい だいいち ) の 肝要 なれ 。 即ち 家 に 居 ( お ) り 家族 相 互いに 親愛 恭敬 し て
Ligne n°71 : 人生 の 至情 を 尽し 、 一言一行 、 誠 の ほか なくし て その 習慣 を 成し 、 発し て 戸外 の 働き に 現われ て 公徳 の 美 を 円満 なら し むるものなり 。 古人 の 言 に 、 忠臣 は 孝子 ...
Ligne n°82 : ... こと 、 更に 疑う べき に あら ず 。 然 ( しか ) り 而 ( しこう ) し て その 家 の 私 徳 なる もの は 、 親子 ・ 兄弟 姉妹 、 団欒 ( だんらん ) として 相 親しみ 、 父母 は 慈愛 厚く- Ligne n°83 : し て 子 は 孝心 深く 、 兄弟 姉妹 相 助け て 以 て 父母 の 心身 の 労 を 軽く する 等 の 箇条 に し て 、 能 ( よ ) く この 私 徳 を 発達 せ し むるその 原因 は 、 家族 の 起源 たる 夫婦 の
Ligne n°84 : 間 に 薫 ( くん ) ずる 親愛 恭敬 の 美 に あら ざる はなし 。 ...
Ligne n°161 : ... およそ 人事 に 必要 なる もの は 特に 求め ず し て 成る の 常に し て 、 かの 内 行 不 始末 の 防禦 策 の 如き も 、 誰 ( た ) が 家 の 主人 が いずれ の 時 に これ を 発明 し て 実行 の- Ligne n°162 : 先例 を 示し たり など いう べき 跡 は なけれ ども 、 今日 の 実際 について 見れ ば 、 主人 の 内 行 修まら ざる 者 は 、 その 家風 の 外面 は 必ず 厳重 に し て 、 家族 骨肉 の 間 、 自
Ligne n°163 : 然 に 他人 の 交際 の 如く 、 何 か 互いに 隠し て 打ち解け ざる もの ある が 如し 。 あるいは また 、 家 道 紊 ( み だ ) れ て 取締 なく 、 親子 妻妾 相 ( あい ) 互 ( た が ) いに 無 ...
Ligne n°169 : ... う べし 。 され ば 、 男尊女卑 、 主 公 圧制 、 家人 卑屈 の 組織 は 、 不品行 の 家 に 欠く べから ざる の 要用 に し て 、 日々 夜々 ( に ち に ちや や ) 、 後進 の 子女 を この 組織 の- Ligne n°170 : 中 に 養育 する こと なれ ば 、 その 子女 後年 の 事 も また 想い 見る べし 。 我輩 の 特 ( こと ) に 憐れむ 所 の もの なり 。 天下 広し 家族 多し と いえ ども 、 一家 の 夫婦 ・ 親子
Ligne n°171 : ・ 兄弟 姉妹 、 相 互いに 親愛 恭敬 し て 至情 を 尽し 、 陰 に も 陽 に も 隠す 所 なく し て 互いに その 幸福 を 祈り 、 無礼 の 間 に 敬意 を 表し 、 争う が 如く に し て 相 ( あい ) 譲 ...
Ligne n°277 : ... ち 人生 居 家 ( き ょか ) の 大 倫 を 紊 ( み だ ) り たる もの に し て 、 随 ( し た が ) って 生ずる 所 の 悪事 は 枚挙 に 遑 ( いと ま ) あら ず 、 その 余波 ( よ は ) 引い て 婚姻 の- Ligne n°278 : 不 取締 と なり 、 容易 に 結婚 し て 容易 に 離婚 する の 原因 と なり 、 親子 の 不和 と なり 、 兄弟 の 喧嘩 と なり 、 これ を 要するに 日本 国 に は 未だ 真実 の 家族 なき もの と い
Ligne n°279 : う も 可 なり 、 家族 あら ざれ ば 国 も また ある べから ず 、 日本 は 未だ 国 を 成さ ざる もの なり など 、 口 を 極めて 攻撃 せら るる とき は 、 我輩 も 心 の 内 に は 外国 人 の 謬見 ...
Ligne n°278 : ... 不 取締 と なり 、 容易 に 結婚 し て 容易 に 離婚 する の 原因 と なり 、 親子 の 不和 と なり 、 兄弟 の 喧嘩 と なり 、 これ を 要するに 日本 国 に は 未だ 真実 の 家族 なき もの と い- Ligne n°279 : う も 可 なり 、 家族 あら ざれ ば 国 も また ある べから ず 、 日本 は 未だ 国 を 成さ ざる もの なり など 、 口 を 極めて 攻撃 せら るる とき は 、 我輩 も 心 の 内 に は 外国 人 の 謬見
Ligne n°280 : ( びゅう けん ) 妄漫 ( ぼう ま ん ) を 知ら ざる に あら ず 、 我が 徳 風 斯 ( か ) く まで に 壊 ( やぶ ) れ たる に あら ず 、 我が 家族 悉皆 ( しっかい ) 然るに あら ず 、 外人 ...
Ligne n°279 : ... う も 可 なり 、 家族 あら ざれ ば 国 も また ある べから ず 、 日本 は 未だ 国 を 成さ ざる もの なり など 、 口 を 極めて 攻撃 せら るる とき は 、 我輩 も 心 の 内 に は 外国 人 の 謬見- Ligne n°280 : ( びゅう けん ) 妄漫 ( ぼう ま ん ) を 知ら ざる に あら ず 、 我が 徳 風 斯 ( か ) く まで に 壊 ( やぶ ) れ たる に あら ず 、 我が 家族 悉皆 ( しっかい ) 然るに あら ず 、 外人
Ligne n°281 : の 眼 の 達せ ざる 所 に 道徳 あり 家族 あり 、 その 美風 は 西洋 の 文明 国人 を し て かえって 赤面 せ し むるもの 少なから ず 、 以 て 家 を 治め 以 て 社会 を 維持 する その 事情 は ...
Ligne n°280 : ... ( びゅう けん ) 妄漫 ( ぼう ま ん ) を 知ら ざる に あら ず 、 我が 徳 風 斯 ( か ) く まで に 壊 ( やぶ ) れ たる に あら ず 、 我が 家族 悉皆 ( しっかい ) 然るに あら ず 、 外人- Ligne n°281 : の 眼 の 達せ ざる 所 に 道徳 あり 家族 あり 、 その 美風 は 西洋 の 文明 国人 を し て かえって 赤面 せ し むるもの 少なから ず 、 以 て 家 を 治め 以 て 社会 を 維持 する その 事情 は
Ligne n°282 : 云々 ( うんぬん ) 、 その 証拠 は 云々 と 語ら ん と すれ ども 、 何分 に も 彼ら が 今日 の 実証 を 挙げ て 正面 より 攻撃 する その 論鋒 ( ろ ん ぽう ) に 向かっ て は 、 残念 な が ...- Ligne n°443 : 底本 : 「 福沢 諭吉 家族 論集 」 岩波 文庫 、 岩波書店
Ligne n°444 : 1999 ( 平成 11 ) 年 6 月 16 日 第 1 刷 発行 ...