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Ces commerces n'ont rien à voir avec notre culture ! @leLab_E1 — Robert Ménard (@RobertMenardFR) October 30, 2015 ロベール・メナール、ベジエ市長のツイート たしかにケバブ店は産業の空洞化が進む地域でめざましく増えている。ケバブ店は失業者に安い食事を提供することができ、また職を失った人々が起業する際 に、簡単に始められて儲かる事業でもあるから、こうした地域で増えやすいのだ。 ハンバーガーやピザとは違い、そう簡単にチェーン展開できず、多国籍企業も参入していない。ケバブ店経営は、10月に発表されたジャン=ジョレス財団の 真面目な研究が指摘したように、典型的な「不況時の商売」なのだ。 こうした理由から、その都市の社会経済の状況とケバブ店の数、極右政党「国民連合(旧国民戦線)」への投票率には明確な相関関係があるのだろう。だが、 この「法則」が万能だとは考えないほうがいい。 同じ研究によれば、フランスでもっともケバブ店の数が多い町はオルヌ県のフレール──1万5000人の住人に対して9軒。前述のベジエよりもずっと高い 割合だ──だが、この市の市長は左派である。この市にケバブ店が多いのは、金属精錬業などで働くために移民してきたトルコ人たちの大規模なコミュニティ ーがあるためだ。 ケバブが昔ながらのビストロを追い出したというのは真実ではない。そうした店が閉店した跡地にケバブ店が出店しているから、そう見えるというだけのこと だ。ハムとバターのサンドイッチがあまり売れなくなり、ハンバーガーとピザが値上がりする中で、「危険な」階級──若者、移民、労働者、あるいはこの3 つすべてにあてはまる人々──に残された選択肢は、5ユーロで買えるケバブだけだった。 しかし、フランスでは非常によくあることだが、メディアに登場する知識人や政治家は都市計画や社会経済よりも、アイデンティティの問題について議論する ほうを好む。そうした人々によって、ケバブは食文化の「大規模な転換」の象徴にされてしまった。 関連記事: バーガーキング「人工肉ワッパー」を食べたフードライターの正直な感想 フランスにはいつどうやって入ってきたの? ケバブをフランスに紹介したのは、カルティエ・ラタンに移住したアナトリア(トルコ共和国のアジア大陸部)出身のギリシャ人たちだった。この時もたらさ れたのは豚肉をベースとした「ギロス」だった。 それから半世紀後、今度はトルコ人たちがフランス東部を経由して、もう一度ケバブをフランスに紹介した。このころから、ケバブはマグレブ(アフリカ大陸 北西部。フランスの旧植民地)と結びつけられるようになった。 ケバブはハラルであることが多いため、ファンの中にも反対派の中にもケバブを「イスラム」の食べ物だと思っている人々がいる。しかし、レストラン産業に 参入したマグレブ出身者らが提供する料理は、必ずしも北アフリカの食文化の伝統そのままのものではない。 残り: 6187文字 / 全文 : 8945文字 lockこの記事は会員限定です。 会員登録(無料)すると 続きをお読みいただけます。 無料会員になる / ログイン  プレミアム会員になる プレミアム会員の「5つの特典」 海外がよくわかる記事・動画・書籍・イベントで 世界の話題が、もっと身近になる! done海外メディアの「翻訳記事」が読み放題 done人気の著者による「連載」が読み放題 done短時間で理解が深まる「教養動画」が見放題 done著名人が薦める「5冊の名著」が毎月読める done編集部主催の「イベント」に無料ご招待  会員の特典をもっと詳しく 世界のグルメ 19 バレンタイン直前ミステリー「チョコとゴディバとテレビ裏話」 __________________________________________________________________ 20 __________________________________________________________________ 21 ダイヤモンド・プリンセス乗客に、ミシュラン二つ星シェフのNPOが「炊き出し」 世界のグルメ 新着順 * ライチの旬が到来し、中国で売れている「意外なもの」 知られざる“レシピ”が続々と出現 * マレーシアの超絶技巧な幾何学ケーキ「ケク・ラピス・サラワク」 * 「サブウェイのパンはパンにあらず」アイルランドで最高裁判決 * あらゆるものがケーキに見えてくる… “超現実”な動画が多くの人の共感を呼ぶ理由 * 塩ピーナッツをコーラに投入!これぞアメリカ南部の「伝統ご当地グルメ」 * トナカイの肉を凍らせ血に浸す─知られざるシベリアの珍味「ストロガニーナ」を追え! * セレブシェフも苦渋の決断「救済を期待しながら営業を続けるわけにはいかない」 * 「空からビールが降ってきた!」アイルランドのパブが始めた“奇策”とは? * ダイヤモンド・プリンセス乗客に、ミシュラン二つ星シェフのNPOが「炊き出し」 * 意外と知らないケバブのルーツ 人気順 * トナカイの肉を凍らせ血に浸す─知られざるシベリアの珍味「ストロガニーナ」を追え! * ライチの旬が到来し、中国で売れている「意外なもの」 知られざる“レシピ”が続々と出現 * マレーシアの超絶技巧な幾何学ケーキ「ケク・ラピス・サラワク」 * 「サブウェイのパンはパンにあらず」アイルランドで最高裁判決 * あらゆるものがケーキに見えてくる… “超現実”な動画が多くの人の共感を呼ぶ理由 * 塩ピーナッツをコーラに投入!これぞアメリカ南部の「伝統ご当地グルメ」 * セレブシェフも苦渋の決断「救済を期待しながら営業を続けるわけにはいかない」 * 「空からビールが降ってきた!」アイルランドのパブが始めた“奇策”とは? * ダイヤモンド・プリンセス乗客に、ミシュラン二つ星シェフのNPOが「炊き出し」 * バレンタイン直前ミステリー「チョコとゴディバとテレビ裏話」 すべて見る 無料会員になる / ログイン 無料会員になる / ログイン (BUTTON) コメント(0)を見る 読者のコメント 0 コメントを投稿するには会員登録が必要です。 今すぐ無料登録 * (BUTTON) 人気のコメント * (BUTTON) すべて * * [subscribe_banner_pc.jpg] [subscribe_banner_sp.jpg] ル・モンド(フランス) ル・モンド(フランス) #ドイツ #トルコ #フランス #世界のグルメ #教養をふかめる #料理 #社会 #移民 Newsletter メールマガジン登録 Subscribe Now! 新規会員登録 * * * * * EDITORS' PICKS * * * * courrier Follow Us * facebook * twitter * instagram * クーリエ・ジャポンとは * 著作権について * 特定商取引法に基づく表記 * 会社概要 * プライバシーポリシー * よくある質問 * 広告掲載 * 会員規約 * お問い合わせはこちら * 会社概要 * プライバシーポリシー * 広告掲載 * 会員規約 * 著作権について * 特定商取引法に基づく表記 * よくある質問 * お問い合わせはこちら abj ©2022 KODANSHA CO.,LTD. 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