「初めてのオーガニック・ナチュールの日本酒づくり」松本日出彦×栃木県・せんきん(GOETHE) - Yahoo!ニュース Yahoo!ニュース Yahoo! JAPAN ヘルプ キーワード: 検索 IDでもっと便利に新規取得 ログイン マイページ購入履歴トップ速報ライブ個人オリジナルみんなの意見ランキング有料主要国内国際経済エンタメスポーツIT科学ライフ地域トピックス一覧現在JavaScriptが無効になっていますYahoo!ニュースのすべての機能を利用するためには、JavaScriptの設定を有効にしてください。JavaScriptの設定を変更する方法はこちら「初めてのオーガニック・ナチュールの日本酒づくり」松本日出彦×栃木県・せんきん1/11(火) 16:40配信0右:松本日出彦氏。左:せんきん第十一代目 専務取締役・薄井一樹氏。2020年12月31日付で松本酒造の取締役を退任し、松本酒造を去ることとなった松本日出彦氏。日本酒「澤やまつもと」で知られ、京都・伏見の地から新たな幡手として、日本酒業界を牽引していくひとりだった日出彦氏はすべてを失った。「松本日出彦という職人を失ってはいけない」。そんな想いで5つの蔵、冨田酒造(滋賀県)、花の香酒造(熊本県)、白糸酒造(福岡県)、せんきん(栃木県)、新政酒造(秋田県)が立ち上がった。2021年3月よりスタートしたのは、日本各地を舞台に、ともに日本酒を作り上げるという前代未聞の取り組み。日出彦氏の活動から垣間見えたのは、新たな価値を生み出すための思考回路と、日本酒業界の未来だった。「何も新しいことはしていない」という新しさ武者修行をした5つの蔵で唯一、大学や他の蔵元で醸造学などを学んだ経験がない中、新たな日本酒造りの概念を作った異端児とも言えるのが、栃木県のせんきんだ。200年の歴史を受け継ぎ、第十一代目であり専務取締役を務める薄井一樹氏と、酒造りの現場責任者である杜氏を務める弟の薄井真人氏の二人三脚で成長を続けてきた。 「薄井さんは日本酒業界の流れを変えた人でもあると思うんです。先入観がないから、規格外のことができる。日本酒って基本的な製法としては江戸時代からあまり変化がないけれど、味わいとしてはものすごく変化しているお酒。もちろん、劣化ではなく間違いなく美味しくなっています。今、日本酒の味わいがさらに進化する過渡期だと思っています」(日出彦氏) せんきんの代名詞といえば、日本酒業界ではタブー視されていた「酸」を軸とした味わい、そして「ナチュール」というコンセプト。それを形作る真髄は「日本酒のドメーヌ化」と「伝統工芸品としての酒造り」だ。金属製のタンクではなく木桶を使い、機械絞りではなく袋絞りにして、人工の乳酸を添加せず生もと造りに移行中。そして、すべて自社内で製造・瓶詰めまで一貫して行うに至る。味わいに関して、薄井氏の考えは至ってシンプル。 「15年前は業界の中で斬新だったかもしれないですが、自分自身、経験値のあるワインからのアプローチだし、酸があったら食べ物との接着剤になるなと。ただそれだけの感覚で日本酒に取り入れたんです。それ以外、何も新しいことなんてしていないんです」(薄井氏) いわゆる蔵元の跡取りは学校や有名な蔵元で醸造学を学ぶのが通例だが、薄井兄弟は独学。蔵に戻る前にソムリエとして培った、薄井氏の味覚、臭覚、思考の経験値と感覚が味わいに滲む。そんな独自路線を歩んできた薄井氏にも葛藤はあった。 「僕らは先人が普通にやってきたことを忠実に再現しているだけなんです。大量生産・大量消費される酒と一緒になって並んでしまったら、僕らは勝てません。だから、自分たちで作るものにはプライドを持って、テーマを持って、広げていき、その酒を飲んだ方々に喜んでもらいたいと思っています。 でも、ある日、鮨屋でヒデくん(日出彦氏)の造った酒や福岡・白糸酒造の「田中六五」を飲んだ時、こういう日本酒がスタンダートな日本酒なんだなぁと思ったことがありました。自分の中に多少のジレンマがあって、当初は刀でぶった切るみたいなエッジの効いた酸を持つ日本酒を造っていたんですが、そういった日本酒を味わうなかで、酸のアプローチを変えながら現在に至っています。つまり、強力なライバルがいるからこそ、今のせんきんがあります」(薄井氏)次ページは:オーガニック・ナチュール、初めての挑戦前へ12次へ1/2ページ【関連記事】「前代未聞の日本酒づくり」松本日出彦×滋賀県・冨田酒造──短期連載【再起】Vol.1「日本酒をもう一度つくりたい」松本日出彦×熊本県・花の香酒造──短期連載【再起】Vol.2「2つの側面を持つ酒造りの職人」松本日出彦×福岡県・白糸酒造──短期連載【再起】Vol.3スマホが腕利きのソムリエに!? ゲーテ編集長が今注目の日本酒アプリを体験新幹線1時間で行けるビール天国。いま、静岡のクラフトビールが面白い!最終更新:1/11(火) 16:40GOETHEアクセスランキング(ライフ)1「小銭大歓迎」レジ横のポスター 背景に銀行手数料値上げの苦悩まいどなニュース1/16(日)11:022ビーズソファ「サイズミスって家が埋まった」 ヨギボーで家がギューギューになった光景に「笑い止まらない」「合成かと思ったw」ねとらぼ1/16(日)16:593マイナポイント第2弾スタート。最大2万円分がっつりもらうには?東京バーゲンマニア1/16(日)7:354電車内「答え出た時泣くかと思った」…受験生への応援メッセージに数学Aの問題 作成した予備校講師に聞いた思いまいどなニュース1/16(日)18:025東大前3人刺傷 少年の父親が謝罪文「誠に申し訳ございません」毎日新聞1/16(日)14:30雑誌アクセスランキング(ライフ)1初デート後の食事が“うどんチェーン”で憤慨、32歳女性が“選んでもらえない”理由?オトナンサー1/16(日)6:102中学受験直前に「やめたい」と言い出す小6の息子 受け入れられない父親がかけるべき言葉は?〈dot.〉AERA dot.1/16(日)17:003中田英寿が厳選!美味しいおつまみに合わせたい日本酒/おしゃれなグラスで飲みたい日本酒/飲みやすい日本酒GOETHE1/16(日)16:404江原啓之さんに聞く、2022年の心構えと運気を整える9つのキーワード。クロワッサンオンライン1/15(土)22:065「忠臣蔵」「桜田門外の変」一族の子孫たちが激白する、歴史を変えた「あの大事件」の真相現代ビジネス1/16(日)17:02ページ上部へ戻るアプリデータ先読みで、電車でもサクサクFacebook編集部による厳選記事を毎日配信Twitterリアルタイムでニュースを配信news HACKYahoo!ニュースのオウンドメディアトップ速報ライブ個人オリジナルみんなの意見ランキング有料RSSニュース提供社プライバシー - 利用規約 - メディアステートメント - 記事掲載ポリシー - 著作権 - 特定商取引法の表示 - ご意見・ご要望 - ヘルプ・お問い合わせCopyright © 2022 GENTOSHA 無断転載を禁じます。©Yahoo Japan