【お酒の機会が増える季節に】二日酔いの救世主!大根おろしにお湯をかけるだけ【薬膳みぞれ汁】
例年よりは少ないとはいえ、リモートのみやホームパーティーで意外とお酒が進んでしまっていることはありませんか?楽しい夜が明けて、迎えるのが二日酔い。吐き気は無くても、なんだか体がだるいなんて経験のある方も多いのでは。中医学では『熱邪』が溜まっている状態。おススメの薬膳食材 ”大根(だいこん)” レシピが救世主になるかもしれません。 【写真で作り方を見る】薬膳みぞれ汁の材料と作り方
百薬の長の「お酒」も飲みすぎると二日酔いに。『熱邪(ねつじゃ)』を大根で撃退
◆お酒って百薬の長じゃないの? いわゆる「薬膳酒」といわれて、生薬をつけたお酒など、薬膳では薬として使われることも多いお酒。”養命酒”さんなどは有名ですね。 ただし、他の食材も同様、摂り過ぎはそのお酒の効能が強く効きすぎてしまい身体に良くないこともあります。 中医学では、お酒は『温性』に分類されます。そして、お酒を飲む方は、普段お水を飲むスピードに比べて倍以上のペースで飲むことが多いと思います。つまり、水分の摂り過ぎで身体に余分な水が溜まり『湿(しつ)』となります。 結果、熱を持ったドロドロの未消化物や水分が身体に溜まるという訳です。これを『熱邪(ねつじゃ)』といいます。 ◆思い当たるはず。『熱邪』の症状ってこんなこと。 熱を持つ・・・・体温上昇。赤面。腫れや傷の痛みも。→進むと熱で渇いて、喉が渇く 上に逆流する・・熱は上に上がり、飲みすぎると吐き気や嘔吐をする。 活発に・・・・・食欲がわいて気分が高ぶる。感情が出やすくなる。 血流UP・・・・心拍、血流が早くなる。動悸。 そして翌朝、身体に『余分な熱と水分』を残したまま目が覚め、二日酔いや身体のおもだるさにつながるわけです。 そう考えると、気分が悪いのも理解できますよね。 つまり、『身体の余分な熱を冷ます食材』をいち早くいただくことが大切です。
大根(だいこん)の薬膳的効能と栄養学
中医学・栄養学共に大根はお腹の調子を整えて、免疫力UPが期待できそうです。「大根どきの医者いらず」ということわざにも納得できますね。忘年会シーズンにはぜひ重宝したい食材です。 ●中医学における大根(だいこん)のはたらき 身体の余分な熱を冷ます 消化促進をして・お腹の調子を整えてくれるといわれています。胃もたれ、お腹のはり、便通改善などに 気の巡りを改善して、こみ上げる吐き気やげっぷなどに 水の巡りをスムーズに。むくみや喉の渇きをやわらげる 免疫力を高めるはたらきがあるので、のどの不快感、咳、口内炎、風邪やインフルエンザの予防にも ●栄養学における大根(だいこん)の成分 ・イソチオシアネート 大根の細胞が破壊されるときに発生する、大根特有の辛味。抗菌作用や血栓の予防効果があり、がんの抑制効果も期待できるといわれています。 消化酵素 デンプンを分解するアミラーゼ(ジアスターゼ)が大根には含まれており、食べ物の消化を促進し胸やけや胃もたれを防ぎます。二日酔いの緩和などにもおすすめです。 ・ビタミンC 老化や免疫機能の低下を抑える、抗酸化作用が期待できるビタミンCが大根にも含まれています。ビタミンCは、美肌を保つために必要なコラーゲンの合成にも欠かせない成分です。